「パラダイス」絵の試作。

AtoRie2005-05-08

私にとってそれは、例えば犬とか猫が仲良く寄り添ってくつろいでるのを、人が微笑みながら見ている風景とか…そんな、ささやかでも、人と動物と自然が仲良く共存している風景かなぁ…。
現実にも既に存在している風景ではあるけれど…それが全てではなくて、実際には残酷な側面も多々あるので、せめて祈りを込めて、そんな自分なりの「パラダイス」を絵にしていきたいなぁ…と思った。

そのきっかけの一つは、先週のサンデーの「ワイルドライフ」という漫画…「どうやったらこんな風になるんだ…(怒)」ときっと誰でも思うような…悲惨な状態の動物達が描かれていた。人間の欲望からうまれる生き地獄…。

獣医師のお話で、作者もきっと動物好きだと思うので、実話に基づいたこの悲惨な絵を描くのは辛かったと思う。でも、きっとこの悲惨な現実を一番!人々に伝えたかったんだとも思った。

「世界には最低なものと同時に最高なものも存在している。」とよしもとばなな著「王国」で描かれていたけど、これは…本当に最低最悪の世界だった。

そこでまたヘコたれそうになる私…。その漫画もしっかり直視できなかったし…。でも、今度は何とか踏みとどまって、大泣きしたり取り乱しはしなかった。

それよりも、彼らの幸せになれる世界をイメージして描こう!と思った。イメージや祈りにもきっと力があるはずなんだから!!(NASAで立証されたらしいし。)そう信じるっきゃない…。

それに、私のようなタイプは、直接的な方法では自分の精神状態がもたないので…こういう方法もありかなぁ…と自分を許さないとやりきれなかった。

写真は、そんな世界…私にとっての「パラダイス」の試作…特に今回は、悲惨な現状の彼らが救われて行き着ける世界をイメージした絵と、大好きな「星の王子さま」のオブジェ。(実は私、後ろ姿フェチの傾向あり…。)

「大事な事は目に見えないものなんだよ。」星の王子さまのこの言葉、歳を重ねるごとに、そうだよね!と深く頷けるようになってきたような気がする今日この頃…。最低なものだけでなく最高のものも感じていきたい。