AtoRie2005-04-03

ちょっとマジメに。

「負け犬」とか「負け組」とか、そんな失礼な言葉を、他人に対して使うのっておかしくないかなぁ…。何だか、あくまで「経済的な勝ち組」と言われる人達が、優越感を感じたいがために他人を貶めているような気がしてならない。とにかく感じ悪い!

それに、どうしていつも「勝ち」・「負け」とか「二者択一」の識別ばかりなんだろう。「中間」にもっとたくさんの選択肢やイメージだってあるはずなのに、TVの質問の選択肢も「YES」か「NO」かなど「二者択一」が多いし、頭がそういう認識に慣れてしまって、他の選択肢や自分なりの意見を考える脳が退化していきそう…。

例えば、「規制緩和」についても「積極的に推進すべき」と「推進すべきではない」どちらかを選んでお答え下さい…とか…やめようよ。「推進した方がいいところは推進すべきだし、しない方がいいところは規制を厳守すべき。」と思っている人には選択肢ないじゃないか!という意見に全く同感!

そういうマスメディアの設問の仕方って適切じゃないし、それに基づいたデーターに信憑性があるだろうか?少なくとも選択肢は3つ以上は設定して欲しいし、ちゃんと内容のあるものにして欲しい。

結局、「勝ち組」「負け組」なんて言葉やイメージも、マスメディアによる影響が大きいと思うので、人はもっとマスメディアの情報に対して「懐疑的な視点」を意識した方がいいと思う。それとコメンテーターの発言にも。(その人の立場や利益も要チェック!)もちろん自戒も込めて…。それに、戦争中だって情報操作で踊らされたりしてるんだから教訓としても。

「幸せ」のイメージや認識についても、お金がないと「不幸」なのかな?もちろんお金は大事だけど、「経済的に豊かか否か」をメインに、勝ち負けや幸・不幸を判断するのはいかがなものかと…。やっぱり発想が、「二者択一」の視点に慣れすぎて、自分なりの考えやイメージを構築していく力が退化しているような気がする。

それに、個人的には「幸せ」って「感じられるかどうか。」によるところが大きいと思う。どんなに恵まれていても、それが「当然」で、感謝も感動もなければ、自分が幸せな状態にいることにも気づけないわけで…。それでも「状況」が幸せに見えるなら幸せな人になるのかなぁ。

少なくとも、自分や自分の子供(がもし産まれた時)には「幸せを感じる能力」を発達させたい。心を満たすためには、まず気づかなきゃ。感謝できなきゃ。感動できなきゃ。と思うので。その視点、マスメディアに振り回されない強さみたいなものを、まずは自分がもっと身につけねば〜と思う今日この頃…。

そんな事を、昨夜のNHKの番組(新)日本の、これから「どう思いますか格差社会」を見ながら、再認識したり感じたりしていた。

どうも全体的に、心の問題がないがしろになっている気がした。経済経済でさ〜。バランス悪すぎ!国も国民に税金を課している以上、「自己責任」だけじゃ済まないでしょう。「国の責任」は?

何にしろ、個々の経済状況に関わらず「学問の自由」は保障して欲しいし、悪いことした人間がちゃんと責任をとる公正な社会を希望したい。「それおかしいだろ〜(怒)」という事が多すぎ!子供に示しがつかんだろう〜が。

なので、「これからの世の中必要な事は?」という事をちょっと考えてみると、「懐疑」とか「義理人情」とか「羞恥心」かなぁと、個人的には思った。あと、「感謝の気持ち」とか‥。それに「法律に触れないなら何やってもいい。」とか「正義のためなら〜以下同文」的な考えは好か〜ん。品がない。思いやりもない。人間性を疑う。

そもそも本当に賢い人って、むやみに敵を作らずに、自分の目的を達成するものでは?例え、法に触れなくても、人の心に悪い意味で触れて、憎まれたり嫌われたら、その不信感や悪感情に対して、法なんて無力だ。それに、いくら法律を作っても追いつかなくなっちゃうでしょう。

なので、その番組にも出演されていた○○エモンさんの今回のやり方については…どうなんだろう?と更に懐疑的な気分になった。それと、特に政府の行政諮問かなにかに関わっているらしいナントカ教授(名前忘れた)には「頭がいい人、悪い人の話し方」樋口裕一氏のベストセラーを読んでみて欲しいと思った。