DVD「魔女の宅急便」

魔女の宅急便 [DVD]
「私…修行中なんです。魔法がなくなったら、何の取り柄もなくなっちゃう…!」このセリフ…いつ聞いても胸にキます。「取り柄」…私に何があるだろう?最初に映画館で観た大昔も今も、同じセリフに立ち止まるとは…成長してないのかな…?

「血で飛ぶ」ってのもすごいよなぁ〜。カッコイイ!「魔女の血。絵描きの血。パン職人の血。神様から授けられたものなんだろうけど…」私は何の血を授かってるんだろ…?

「私もよく描けなくなるよ。そういう時は描いて描いて描きまくる!それでもダメなら何もしない。…そのうち描きたくなるんだよ。」と絵描きの少女のセリフ。

そこまでの情熱を持てる事こそが授けられた血というもんなんだろう…。

とにかく、自然の描写や町並みやインテリアなど、宮崎駿の作品の中では一番好きです。キャラクターもいい!主人公キキのでっかい赤いリボンが下品に見えないのもスゴイ!学生時代、音楽祭でキキのその格好をして舞台に上がった遠い記憶もあり…。

この映画を観ていると、つくづく自分のした事は還ってくるなぁと思う。キキの優しさ(本当に育ちがいいと思う。)が一見空回りに見えても、後々青い屋根のおばあさんとの深い交流などにつながっていくわけで…。「kiki」と描かれたおばあさんの手作りケーキのところではいつもじ〜んときます。

老犬との交流もいい!わんこの優しさ…。ジジにそっくりの人形をくわえて、扉を閉めるところで、いつも胸が熱くなります。年老いていてもう二度と会えないかもしれないし…切ない…。

それにしても、13歳で独り立ちとはスゴ過ぎる!送り出せる親もスゴイ…。その子の才能(やさしさとか)や、人との出会いにかかっている!というか、結局その子の人柄が出会いを引き寄せるんだなぁ〜と思う。

ラストは、何度か観ていると、ちょっと絵に描いたようなハッピーエンドな感もあって、そこが宮崎さんのいいとこでもあり、ちょっと甘いとこかな〜なんて生意気な事を感じる時もあったけど、今回は違った!

だって、キキがあの時パシッと手を掴んで友人(トンボ)を救えなかったら、彼女…ものすごいトラウマができて、もう飛べなかったかもしれない。そう思うと今回はラストでも素直にじ〜んとしてしまいました。血を呼び覚ますように、祈るように…飛ぼうとするシーンが素敵☆

いや〜何度観てもいい作品でした。音楽やユーミンの特に「優しさに包まれたなら」もすごくいい。ピッタリ!もちろんジジも可愛いし♪キキもあの年齢の初々しさがすごくよく表現されていると思います。
さて、次は「耳をすませば」でもレンタルしてこよ〜かな♪